お宮参りのママの服装はどうする?マナーと選ぶ時のポイント&人気スタイル4選
お宮参りは出産後初めてのイベントですね。赤ちゃんとの生活にまだ慣れない時期で楽しみですが久々のお出かけでそわそわするママも多いのでは?当日は何を着て行けばいいのか、気をつけるポイントとおすすめのスタイルをご紹介します。
ぜひ思い出に残る良い日を迎えてくださいね。
お宮参りについて
お宮参りとは?
お宮参りは、無事産まれてきた赤ちゃんの誕生と、健やかな成長を祝福し、神様に感謝する古代から行われてきた伝統行事です。
場所は、神社が一般的ですが、寺院でも行われています。産まれた土地の氏神様にお参りが主ですが、実家近くの神社や安産祈願をした神社、所縁のある神社へお参りしてもかまいません。参拝に加え、ご祈祷をしたり記念撮影、お食事会をするのも一般的です。
行く時期は?
◆生後1ヶ月目安の時期に行くのが一般的です。古いしきたりでは男の子は生後31日〜32日目、女の子は32日〜32日目が目安と言われています。地域差もあり、生後50日目や、生後100日〜120日頃の100日祝い(お食い初め)と一緒に行われるところもあります。しかし必ずという決まりはありませんので、出産後のママや赤ちゃんの体調を最優先し、1歳を迎える頃までに天候や参拝場所の混雑時期も考慮して行えば良いでしょう。
◆結婚式の様に大安がいいのかな?と思われますが、六曜は特に気にしなくても構いません。
もし参考にする場合は、大安(1日を通して吉)、先勝(午前が吉、午後は凶)、友引(朝と夕が吉、正午は凶)がおすすめです。
誰と行くの?
◆古くからは赤ちゃんとパパ・ママ、パパ側の祖父母と行うのが一般的と言われ、赤ちゃんを抱っこするのはパパ側の祖父母にするのがしきたりでした。
◆現代では赤ちゃんとパパママのみや、ママ側の祖父母と行う人も増えています。抱っこするのも両家の手の空いている人や、体力的に負担がなければママが抱っこしても構いません。
ママの服装について基本のマナーとポイント
厳粛な決まりはありませんが、神社など神聖な場所での行事のためフォーマルな装いがおすすめ
お宮参りの主役は赤ちゃんです。ママの服装は赤ちゃんが引き立つよう色やデザインに配慮するのがポイントです。
赤ちゃんの正装は、羽衣二重(しろばふたえ)という内着に祝着(しのめ)をかけるスタイルですが、最近では洋装のベビードレスに祝着、祝着の代わりにケープを選ぶケースも。もしくはベビードレスのみ、よそゆきのロンパースのみのケースも増えてきました。
かつては赤ちゃんが正装ならママの服装も合わせて着物を着ていましたが、今は洋装スタイルでも構いません。
和装、洋装のケースでのマナーに配慮して選ぶと良いでしょう。
和装の場合
和装の場合正装は黒留袖と言われていますが、今は訪問着、色無地、付け下げが一般的です。
主役の赤ちゃんが引き立つ様に、着物の色は淡く優しい色や主張しすぎない柄を選ぶと良いでしょう。
また、季節に合わせ夏場の6月〜8月では単衣の着物を、それ以外の季節では袷(あわせ)の着物を選ぶのがマナーに沿った装いとなります。
赤ちゃんの祝着(しのめ)の柄や色を考慮しコーディネートするのもおすすめです。
洋装の場合
赤ちゃんが正装でも産後の体調や、授乳など当日の赤ちゃんのお世話を考慮し洋装にするケースも多くなっています。
マナーとしてはカジュアルすぎる服装、露出の多い服装を避け、ワンピースやフォーマルスーツ、セットアップ等での装いがおすすめです。色も黒や紺、グレーなどのベーシックな色や、淡い色など赤ちゃんの服装を引き立てる色を選びましょう。
季節に合わせ、春夏のワンピースでの装いなら半袖や七分袖にカーディガンやストールで調整を。寒い時期ではコートを上品なもので揃えておくと今後も重宝します。
選ぶ時のポイント
さらに服装を選ぶ際に考慮するポイントをご紹介します
お宮参りの時期は産後間もなくで、ママの体調も安定していない時期です。無理なく安心して過ごせる様、ご自身の気持ちを大切にしましょう。
体に負担が少ないようにする
◆まだ十分に体力が回復していない時期です。フォーマルにしっかりと立ち振る舞いたい、というお気持ちもあるかもしれませんが、無理に着物や締め付けの強い服、きちんとした服にこだわらなくても構いません。
◆神社では砂利道や階段もあるので、靴はヒールのないものや、ローヒールのパンプスで安定感を大事にしましょう。
授乳しやすい服装にする
◆ワンピースの場合、授乳時にスカートからまくることになりますので気をつけましょう。前開きデザインのものや、授乳口のあるワンピースや、セットアップの装いだとスムーズに授乳ができ安心です。
季節や天候に合わせるようにする
◆過ごしやすい春〜夏では明るいパステルカラーを選ぶのがポイントです。和装・洋装共に写真でも華やかで上品に写るのでおすすめです。
◆当日が暑い時期なら和装の場合、通気性の良い絽の着物や夏用の下着で調整しましょう。
◆洋装の場合は素足は避けストッキングの着用を、露出は控えめにするのがマナーとなります。
◆肌寒くなる秋〜冬では、和装の場合は、羽織や大きめのストールを用意しましょう。
◆洋装では暖かいインナーやタイツで防寒しつつ、全身真っ黒など重たい雰囲気にならないよう配慮しましょう。防寒を優先したパンツスタイルでも問題ありません。
家族とのバランスを考慮する
◆赤ちゃんが正装でも合わせて正装にする必要はありませんが、祖父母側が格を気にされる場合は事前に服装についても相談しておくのがベターです。
◆一般的に祖父母は主役の赤ちゃん、パパママよりも格を下げるのが基本となっていますので、自分たちがどのように執り行いたいのか伝えておきましょう。
人気スタイル4選
授乳のしやすさ、動きやすさで洋装が人気となっています。選ぶ際のポイントをご紹介します
ワンピーススタイル
◆一枚で完成するワンピースは合わせるアイテムで上品にもカジュアルダウンもでき、汎用性が高く人気です。
◆フォーマル度をUPするなら黒がおすすめですが、ネイビーや淡く優しいパステルカラーなら今後控えている入園式でも活躍します。ノースリーブの場合はジャケットやカーディガンを羽織りましょう。スカート丈は膝下くらいがマナーです。
◆さらにお宮参りでは素材に注意を。赤ちゃんを抱っこする時間が長くなるので、繊細な素材や引っかかりやすいもの、シワになりやすいものは避けるのがおすすめです。
パンツスタイル
◆お参りする神社が遠方で移動に配慮したいママや、スカートが苦手なカジュアル派のママ、上の子がいて動きやすさを重視したいママには、安心感のあるパンツスタイルが選ばれています。冬の時期にはあたたかさもあって人気です。ジーンズの様にカジュアルな素材は避け、シルエットがきれいなものを選びましょう。
◆季節に合わせてジャケットを羽織ったり、ノージャケットならオールインワンスタイルで品良くスタイルングしましょう。小物をエレガントなものにすると華やかになりコーディネートのポイントになります。
セットアップ
◆上下が分かれているセットアップは、授乳のしやすさや普段使いもしやすい為人気です。
◆ジャケット付きのセットアップは、かしこまった感じで執り行わない場合や、地元の神社で参拝のみの場合でも合わせやすいです。
◆また、裏起毛のセットアップは冬場のお宮参りでもあたたかく安心感があり、ママの体調を考慮して選択肢が広がるのも魅力です。
◆トップスがペプラムになっているもの、カシュクールデザインなどはシルエットも美しく、スタイルもカバーできおすすめです。
キレイ目ブラウスのスタイル
◆伝統的なスタイルにこだわらず、私服で参拝したい場合ではキレイ目のブラウスが良いでしょう。
◆私服で参拝してはいけないという決まりはありませんが、やや光沢のあるものや、立体感のあるものは上品でおすすめです。
◆主役は赤ちゃんですので、自分を優先して着たいものや流行を追ったものは避け、ベーシックなデザインを選ぶのがポイントです。綿や麻、ジーンズなどカジュアルな素材や柄に配慮し、神様の前でだらしのない印象にならないよう気をつけましょう。